大杉 漣さん、どうか安らかに…

俳優 大杉 漣さんの突然の訃報は、皆さんすでにご存知のことと思います。

ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

坪川 拓史監督からメッセージが寄せられましたので、ご紹介させていただきます。



◆2015年、僕は大杉 漣さんと初めてお会いした。
 東京調布の大映スタジオ周辺は、桜が満開だった。
 漣さんの横顔は、僕の父に似ていた。
 僕を緊張させまいと、色々なことを話してくれた。
 市民主体での映画制作をとても面白がり、出演を引き受けてくださった。
「映画はみんなで作るもの」が持論だった。



◆4月、都内での衣装合わせの日。
 漣さんは、ご自前のメガネをいくつも持参して現れた。
 メガネコレクターとしても有名な漣さん。
「脚本を読んでイメージしたのを持ってきたんだよ」と言いながら、
 次々とかけてくれる。
 そして、
「じゃあ、せーの!で一番良さそうなのを指差そう」と。
 漣さんと僕は、同じメガネを指差した。
「お〜嬉しいねぇ。これでこの映画は大丈夫!」と漣さん。
 その時のメガネが、映画の中でかけているものだ。



◆5月。
 漣さんは富山県での仕事を終え、そのまま室蘭に入るスケジュール。
 室蘭滞在予定は2日間だけ。
 しかし、撮影が進むにつれ、
「きちんと最後まで関わりたい」と言ってくださり、
 次に入っていた仕事を調整し、4日間いてくれた。
 撮影終了の日。
 応援団からの花束を受け取った漣さんは、皆の前でお言葉を述べられた。
「皆で『モルエラニの霧の中』という船に乗り込んで海へ漕ぎ出した。
 この航海が無事に進むよう祈っています」と。
 その言葉が、今日まで続けてこられたモチベーションになっている。



◆漣さんは、どんな人に対しても、分け隔てなく接した。
 撮影の合間に、お一人で行った喫茶店でのはなし。
 喫茶店のママにサインを求められた。
 あいにく画用紙しかなかったので、漣さんはそこへサインした。
 翌日、
 自ら色紙を手に入れてサインと落款をし、再び喫茶店へ届けに現れた。

◆僅かな滞在日数にもかかわらず、こんなにも多くの人の心に
 一生忘れられない爽やかな思いを残していけるなんて、
 そうそう出来ることではない。
 誰からも慕われた漣さん。
 俳優としてはもちろん、人間としても、本当に素晴らしい方でした。
 もう一度お会いしたかったです。



 心から、ご冥福をお祈り申し上げます。

 漣さん、本当にありがとうございました。

                             坪川 拓史



あまりの突然の訃報に、私達応援団は言葉を失いました。
先日、中間報告試写会で“春の章 ~写真館の話~”を上映し、その魅力を感じたばかりの出来事です…

漣さんの温かいメッセージを素晴らしい映像として残していただいた事に心から感謝いたします。
また、応援団にも優しく接してくれた事をわたしたちは一生忘れません。



坪川監督の作品を前作「ハーメルン」含め、非常に高く評価して下さり、そしてこの「モルエラニの霧の中」についても応援してくれていました。
その思いを引き継いでこれからも全力でこの映画作りに取り組んで参ります。

映画「モルエラニの霧の中」
今後とも皆様の応援を何卒宜しくお願い申し上げます。



NPO法人 室蘭映画製作応援団事務局
E-mail:info@moruerani.com
電 話:0143-50-6200 (午前9時~午後8時)


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